



エイケルナル大陸を支配する国家、カセドリア連合王国。
近年、強国ゲブランド帝国から独立し、自らの王権を示した新しき国家。
かの「始まりの王」マルクティスの後継を称する女王を戴き、
その正統性には支持者も多い。
連合王国が成立した際、各国の王が王位の返上をよしとしなかったため、
その上に立つ者の正式称号を「聖王/聖女王」と定めた。
そのため、カセドリア諸王国と呼ばれることもある。
ゲブランド皇帝ライルがカセドリアの動きを静観しているということもあり、
表面的にはいたって平和。
隣国のネツァワル国王ヒュンケルも君主としての発言は避けている。
人間全盛の時代において、エルフの王を擁する国家の前途は多難である。

■国王
現在の君主は、ティファリス聖女王。
建国の英雄、傭兵将軍ウィンビーンによって迎えられた
エルフ族の女性。
その血筋は「始まりの王」より出づると言われており、
国内外を問わず支持する者も多い。
同時に、諸王の中にはエルフ族の女王を認めない者も多く、
常に身の危険に晒されている。
そのため普段からウィンビーンが付き従い、彼女を護っている。
気性は温厚。いたって平和主義者。
概して言えば世間知らずであり、実質的な政務は執っていない。
また、家臣らのやることを平和のためと堅く信じる理想主義者でもある。
その血筋と美貌、誠実さから国民には絶大な人気を誇っている。