



ビクトリオン大陸全土を支配する国家、ネツァワル王国。
古来は魔女の住む土地と呼ばれ、人間以外の種族が多くすんでいたといわれている。
獣面の王の親政により、国内は比較的平和。国民は長く続いていた圧政から解放されつつある。
ただし力でのし上ったヒュンケル王への反発も強く、野に下った元門閥貴族たちが反乱の機会を常にうかがっている。

■国王
現在の君主は、“ネツァワル”ヒュンケル王。
かつては暴君として人々に恐れられていた王で、
政争に負け、家族とともに国を放逐される。
拠り所を無くしたヒュンケルはそれまで以上に横暴となり、
ついには娘共々魔女に呪われ獣人にされてしまう。
さらに心を荒ませるヒュンケルであったが、
それを癒したのは同じく獣人にされた彼の娘であった。
娘は「見た目が変わっても、心優しく物事に誠実であれば何も恐れることはない」と
幼いながらに語ったという。
以前と変わらぬ優しさを示す娘に触れるうちに、
かつての自分は間違っていたと改心するヒュンケル。
ヒュンケルは罪滅ぼしも兼ね、圧制から弱者を守るために自分の力をふるうようになる。
見返りを求めることなくただひたすらに弱者を守る姿に、
ヒュンケルは民衆の支持を集めていく。
民衆はヒュンケルのその姿を伝説の「獣人王ロム」に重ねて、
伝説の勇者の再来と噂した。
一大勢力となったヒュンケルたちは、国王を倒すことに成功する。
そしてヒュンケルは、自らの過去を隠し、再び王座につくこととなった